小さな花たち

旅先や日々の生活で見過ごされそうなひとときを、思いのままに綴ります

『孤独のグルメ』に癒された孤独な夜の時間

当時の私は、起きている時間のほとんどを仕事に費やすような生活を送っていた。唯一の楽しみは、週一度の趣味で習っていたダンスのレッスンだったが、その週1回の数時間ですら、仕事で消えてしまうこともあった。着替えやシューズなどレッスン用の支度をし…

「春」よ、来い。

しばらくブログを更新できなかった。忙しかった、と言えば、うそではないけれど、自分のブログで紡ぐべき言葉が出てこなかった、と言えば、より真実に近いかもしれない。そういう言葉が出てくるのを待っていて、今になってしまった…。そんなときでも、ほかの…

マクドナルドの冬の朝のBGMから

以前、このブログで、マクドナルドの朝の時間帯のBGMについて書いたことがある(下にリンクあり)。つい最近、また朝の時間帯にマクドナルドで流れていた洋楽の曲が気になり、調べてみた。以前は、音楽検索アプリの存在を知らずに、聞こえてくる英単語を聞き…

夕刻の城

夕暮れ時に、小田原駅からお堀端通りを通ってお城まで行った。たまたま近くに来る用事があったので、かなり昔、訪れたことのあるこのお城に来てみたかったのだ。もう日も沈んでしまい、辺りは薄暗い時間帯。すでに閉館してしまっている時刻だが、夕暮れ時に…

紅葉の「フォトスポット」?

ずっと行きたいと思っていた紅葉スポットの渓谷が、あるサイトで「今見頃」となっていたので行ってきた。そういった情報をもとに見に来た人もいたのだろう、平日なのに駐車場は混んでいた。ネットやテレビでよく目にした、渓流にかかる真っ赤に染まった橋を…

ちょっと不思議なアートの世界へ

紅葉が美しい季節になると、なぜかアートに触れたくなる、芸術の秋。今日は、最近、目にしたアートで、とりわけ印象に残っているものをいくつか…。 最初は、切り絵作家の柴田あゆみさんの作品。テレビ番組『徹子の部屋』に出演されていたのを見て、その作品…

自分仕様の世界は幸せ?

この写真は、Google フォトが、昨年11月のベスト写真として選んだものの1枚。なんとなくわからなくもないが、ベスト写真としての選定基準がよくわからず…。それに、Googleに選ばれてもあまり嬉しくもないかな…。 とりわけコロナ後のテレワーク中心の生活で…

Spirit of Love (愛のスピリット)

反戦に向けたメッセージ

空を見上げて思うこと

ガザについて思うこと

朝のマクドナルドで…

私鉄の駅から歩いて2分のところに住んでいたときのこと。駅前にマクドナルドがあり、そこで過ごす朝のひとときが、とても好きだったのを思い出す。駅に近いところに住んでいるのだから、すぐに電車に乗ればいいようなものなのに、わざわざ乗る電車の時刻の1…

思いがけない旅のお土産

大雨の季節にいつも思いだす宿がある。温泉街の山の中腹にある宿。飛騨家具や間接照明の美しいロビーに、ドリンクサービスがある居心地のよい読書サロン。客室からは、飛騨の山と温泉街を流れる飛騨川が望める。檜の貸切露天風呂から見えた夜景は、忘れられ…

旅先で出会うカフェ ②

本宮カフェ(栃木県) 日光の東照宮は、観光スポットとして人気の場所だが、そこに行くときに立ち寄りたいカフェが、東照宮に行く途中に見られる美しい朱塗りの橋(神橋)の近くにある。築300年の古民家を改装した建物。周囲の緑に包まれて、とても癒される…

旅先で出会うカフェ ①

和茶房うの(千葉県) カフェは、人が出会う場所だが、カフェとの出会いもある。これまで旅先で立ち寄って印象に残っているいくつかのカフェがある。 最初は、千葉県の香取神宮の参道にあるカフェ。レトロでかわいらしい雰囲気の外観にひかれて、中に入った…

1枚の絵のような風景

ある夏の早朝4時過ぎ。駅前のホテルを出て、駅へと急ぐ。ずっと行ってみたかったその場所は、すぐそこにあった。早朝だというのに、すでに数名の人が待っている。あと15分くらいで見ることができるであろう日の出を。右端で、椅子に腰かけてうなだれている…

夏の朝の静かな海岸で…

夏の朝早い時間帯に、車窓から人けのない海岸が見えた。車を停めて、海岸に降りてみる。すると、親子で二人だけ、砂遊びをしていた。その光景があまりにも美しく、思わず遠くからシャッターを切っていた。 私の故郷も海に面した県で、子供の頃から海は比較的…

「東京」という場所

上の写真は、どこかのサイトから取ってきたイメージ写真のように見えるが、実際に私が東京に向かうバスの車窓から撮影したものである。東京駅近くの道を、颯爽と自転車で駆け抜けて職場に向かう女性。その光景を見ただけで体中にパワーがみなぎる感じがして…

キャンドルの灯りを見つめながら…

緑色の灯りがともるキャンドルスタンド。いくつか持っているキャンドルスタンドの中でもお気に入りの一つ。かなり前に、都内のモロッコ雑貨のお店で買ったもので、溶けたロウがくっついてしまって、汚くなってしまった。下のほうには、ラクダの絵が描かれて…

涼を求めて… ②

夏に「涼」と聞いて、思い浮かぶのが、渓流や滝だ。最近訪れた滝は、流れ落ちる滝の裏側に回ることができることでひそかに人気を集めている。正面からは、二筋に分かれて流れ落ちる滝が見られる。二つの滝の流れ方が異なり、それが美しい景観を作り出してい…

涼を求めて… ①

「涼」と言えば、以前、訪れた鍾乳洞が思い浮かぶ。日本屈指の規模を誇る秋芳洞では、一年を通して17℃程度の温度のなか、1キロの観光ルートを探索できる。とにかく広くて、そのスケールの迫力に圧倒される。青や緑色などにライトアップされた鍾乳洞もいいが…

当たり前のように、今、そこにあるもの

早朝に空を見上げたら、西の空に、昨夜のスーパーブルームーンを見つけた。夜、月を見るのはもちろん好きなのだが、朝、まだそこに残っている月を見るのもまた、とてもいい。 子供の頃、「まんげつのよるまでまちなさい」という絵本が好きだった。ストーリー…

「壁をよじ登る男」

この写真は、かなり前に訪れた、ある美術館の屋外に展示されている作品、「壁をよじ登る男」だ。これを見ただけで、どこの美術館のことを書いているのか、わかった人もいるに違いない。それくらいこの美術館の代表的な作品である。 これは、あくまでも私の印…

小さな幸せのつながり

ある日、混雑した電車の中に、後ろから押し込まれるようにして乗った。電車が発車し、ほっと一息ついたとき、目の前のボックス席の窓際の席で、男性が折り紙で鶴を折っていた。揺れる電車で、折り紙を固定するテーブルもないところで、器用にすごいスピード…

「何もないところ」

2年前に首都圏からここに引っ越してきたときに、あるお店の人が私に言った。「よくこんな何もないところまで来ましたねえ」。それは、「ようこそ、何もないところですが」といった歓迎の気持ちを込めた言葉だったと思うが、こんな風に言われてしまう「何も…

夏の夕方、温泉街での思い出

以前の写真を見て、もう一度行きたいと思う特別な宿がある。温泉街の高台にあり、木のぬくもりを存分に感じられるしつらえ。地酒を楽しめるバーや、コーヒーなどを飲みながら書籍や雑誌を読むことができるライブラリーラウンジもある。しかし、ほかにない魅…

ごく普通の景色に隠れたもの

この写真は、ごく普通の穏やかな夏の日の光景に見える。実際、そうなのだが、この写真には見えていない歴史がある。右側奥に見える茶色っぽい屋根の小さな建物が、「そこ」に入る受付窓口があるところで、その隣に、「そこ」がある。 「そこ」とは、沖縄戦で…

心を強くもって…

決して近くにあるわけではないのに3回も足を運んだ神社は、ここしかない。そこに行く一般的なルートは、駅からバスで1時間以上かけて行く方法だ。しかし3回目は、表参道を歩いて訪問した。神社の「表参道」。ここで、平坦で散策するのに楽しい道のりを想…

懐かしく感じるのに、非現実的な不思議な場所

駐車場に車を停めて、真っ暗な道をしばらく行くと、突然、まばゆいばかりの光に包まれた小さな「町」が出現する。幅の狭い川の両岸に隙間なく旅館やカフェ、バーなどが立ち並び、多くの窓からオレンジ色の灯りが溢れている。西洋風の古い建物だが、どこか懐…

私の秘密の庭

何年経っても、ずっと心に残っている風景がある。夕暮れ時の修道院跡。ここは、観光客で賑わうカンタベリー大聖堂からそれほど遠くない場所にある(写真左側の遠くに見えているのが、カンタベリー大聖堂だ)。しかし、ここまで足を運ぶ観光客は少なく、犬を…