小さな花たち

旅先や日々の生活で見過ごされそうなひとときを、思いのままに綴ります

マクドナルドの冬の朝のBGMから

以前、このブログで、マクドナルドの朝の時間帯のBGMについて書いたことがある(下にリンクあり)。つい最近、また朝の時間帯にマクドナルドで流れていた洋楽の曲が気になり、調べてみた。以前は、音楽検索アプリの存在を知らずに、聞こえてくる英単語を聞き取り、ネットで検索して曲名にたどりつくか、マクドナルドのお客様センターに問い合わせたりしたが、今回はすぐにスマホのアプリを立ち上げて、一瞬にして曲名を知ることができた。

Winter Is the Warmest Season. (冬は、一番暖かい季節) The Legends

以前はすごく苦労して曲名までたどりついたのに、今は一瞬にして曲名がわかることに感動したが、それ以上に、この曲名の持つ新鮮な意味に驚きがあり、何か素敵なものを発見したときのような気持ちになった。私は人一倍寒がりで、冬はどう考えても、心身ともにWinter is the coldest season.(冬は一番寒い季節)なのだ(当然、こんな表現は、曲名にはなり得ないだろうけれど)。そこで、「冬が一番暖かいのだ!」と言い切ってしまう、この曲名の意味を知りたくて、歌詞を聞き取ろうとしたが何度聞いてもよく聞き取れない。ネット検索したが、やはり出てこない。

そこで自分なりに解釈することにした。例えば、私は冬が嫌いなのに、白川郷の雪景色が好き。雪で覆われた景色そのものが美しいだけでなく、その真っ白い景色の中に点在する家々に、ぽっ、ぽっと灯りがともっているところに、なんとも言えない暖かさを感じるから。以前書いたマクドナルドのBGMについてのブログでは、冬の夜明け前、まだどこのお店も開いていないときに、マクドナルドの黄色いMだけが光っていたのがとても暖かく感じたことにふれた。シチューのテレビCMに温かな雰囲気があるのは、寒い冬だからこそ、家族が集う家の中で食べるシチューが、とりわけおいしく思えるからだろう。こういった冬ならではの暖かさがあるのは確かだ。

Winter is the warmest season. とネット検索したときに、探していた曲とは別に、同じタイトルの絵本(Lauren Stringer作)が、検索結果に出てきた。その絵本の説明にも、同じような内容が記されていた。「たいていの人は夏が一番暖かい季節だと思っている。しかしこの絵本には、暖炉の火やチーズサンド、フランネル生地のパジャマなど、冬が一番暖かい!というものであふれている。少年とその家族の一日を、温かい朝食、湯気の立つ午後のココア、寝る前の華やかなキャンドル・パーティーなどで描いている。この本は、冬を1年で一番居心地のいい季節にしてくれる素晴らしいものすべてにふれている」(Amazon サイトの紹介文から抜粋して翻訳)。

(出典:Amazon | Winter Is the Warmest Season: A Winter and Holiday Book for Kids | Stringer, Lauren, Stringer, Lauren | Personal Hygiene )

Lauren Stringerのサイトのこの絵本ページでは、暖かいイメージのイラストが掲載されている。

www.laurenstringer.com

こういった暖かさに加えて、見知らぬ人からもらった親切にいつも以上に心温まる季節が、冬であるように感じる。例えば、よく目にする光景で、私自身経験したことがあるのは、通勤時に急いで歩いていて、定期券のような大切なものをポケットから落としてしまったとき。遠くから、落としましたよ~、と駆け寄って届けてくれる人がいる。その人の進む方向とは逆方向なのにもかかわらず…。物理的に寒く、また、荒涼とした風景に心寂しい気持ちにもなる冬だからこそ、こんな風に見知らぬ人からちょっとした親切をもらうと、心に灯りがともるような気持ちになる。やっぱり冬が一番暖かい季節なんだろう。

ところで、マクドナルドのBGMで流れていた曲を実際に聞くと、上で挙げたようなイメージとは少し異なる雰囲気に感じられるかもしれない。スウェーデンのアーティストによる楽曲ということもあり、北欧の美しい湖を想像させるような透明感のある曲。マクドナルドでは朝の時間帯にこの曲が流れていて、冬の朝の澄み渡った空にぴったり合い、すがすがしい気持ちになった(さすが、マクドナルドBGM選曲チーム!?)。夏に聞いてもいいような爽やかさだが、夏に流れていたら多分そのまま聞き流していただろう。この透明感のある曲を冬に聞くときの斬新な感覚は、冬は一番暖かい、という曲名を知ったときと同じような感じ。それほど爽やかな曲なのに、冬に聞いても寒々しくなく、温かな気持ちになれる、不思議な曲だ。

下の写真は、以前住んでいたマンションのお気に入りの出窓に適当に花を飾ったときのもので、わざわざブログにアップするような写真ではないのだが、なぜか私の中ではこの曲のイメージに合うような気がして選んでみた。このブログを読んでくれているあなたには、どんなイメージの景色が浮かぶでしょうか。リンクを入れておきましたので、よかったらぜひ聞いてみてください。今日も、あなたにとって、この曲のように爽やかで、暖かな一日となりますように。

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